ライブ用耳栓は絶対買おうという話
タイトルの通り、ライブ用耳栓を買った話です。
声優・アニソンライブに限った話かもしれませんが、ポップスのライブって音大きすぎませんか? 聴力には個人差があるのでもちろん一概には言えないのですが、私は大きすぎると思います。
なぜあれほどまでに会場の音響は爆音なのか気になって、それっぽい単語で検索してみると次のような信憑性にかける情報が得られました。
- 観客がライブならではの迫力あるサウンドを求めているから
- PAエンジニアが難聴だから
- オタクの厄介コールを音量でかき消したいから
ふーん。
いや、音がデカい理由なんてこの際どうでもええわ。ただ、うるさい、うるさすぎるのである。あんな音量を定期的に浴びていて耳がおかしくならない方がおかしいと思います。
実際私が声優オタク駆け出しの頃は、耳栓をつけるという発想すらなかったのでライブ後に耳が聴こえずらいのはまぁそういうものくらいで考えてました。関東に引っ越してからはライブに行く頻度も高くなったせいか、スピーカーの爆音に耐え切れなくなり、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを装着して参戦するようにしてました1。
でも、イヤホンとか普通の耳栓だと物理的に全ての音域を等しくカットしちゃうので音がこもって聴こえがち。音量を気にして、音楽が楽しめなくなってしまっては意味がありません。そんな時、耳にダメージがありそうな音域だけをいい感じにカットしてくれるアイテムはないかなぁ…と調べてみたら、こんなものを見つけました。
いのりさんのライブツアーを控えていたので、9月上旬にAmazonで即決購入。決して高い物ではないので、まだ超高音域の可聴力を有しているものの2お金がない学生さんでも気軽に入手できると思いますよ。
普通の耳栓との違い
CRESCENDO Music というのがこの耳栓の商品名です。形状は高級イヤホンとか強そうな耳栓でたまに見かける三段キノコ3タイプ。脱着しやすいように耳状の突起が付いた気の利いた形状です。この製品の肝はステム(軸)部分にはめこまれたプラスチックのフィルターで、これが外界の音の必要な周波数成分だけを通し、聴覚に影響を及ぼす不要な帯域はカットする、という仕組みになっているみたい。
使ってみた感想
サウンドエンジニアではないので素人感想になっちゃいますが、1. 家で YouTube を観ている時、2. 実際にライブに着けていった時、の感想を書きます。
まず、家で使ったときの感想。装着していない時に比べると、全体的に音圧・音量が下がるのは明らかにわかります。ただし、普通の耳栓と比較するとつけていても断然聞きやすいですし、こもった感じはないです。人の声は男性の低い声であっても結構聴こえるので、売り文句の通り会話もつけたままで問題なくできると感じました。
とはいえ、家で使うかというと、ライブ用耳栓が必要になるくらい大きな音を家で聴く場面がないのであんまり参考にならない感想ですね4。
そして、実際のライブ現場で使ってみた感想。一言でいえば、絶大なる効果を発揮しました👏
会場の巨大スピーカーが放つ耳を刺すような高音や、空気砲のごとくライブTの布地まで揺らすような爆低音をしっかりとカット。一方で、バンドサウンドやボーカル、MCの声はほとんどこもりを感じさせず、クリアな音質で楽しめました。装着時の不快感もなく、開演から終演まで3時間ほどつけていて外したいと思ったことは一度もありませんでした5。
デメリットがあるとすれば、やはりライブ特有の迫力はある程度失われてしまうということは言えます(とはいえ個人的には十分すぎる音量に感じるのですが)。それと、周りのオタクの歓声がかなり聴こえづらくなるので、コールするときに自分の声ばかりが体内を伝って聞こえます(笑) 6まぁ、オタクの汚い濁声がしっかりカットされるのはメリットやね。
オタク「も」耳が命
ライブ現場においてボーカルはもちろん、バンドメンバーや音響スタッフなどはイヤモニ等を装着していることが多いので、会場のスピーカーやアンプの音量がいかに大きいかということに気づかないのかもしれません7。
一方、ライブ客の聴力は一切守られておりませんし、終演後に耳がおかしくなったとして主催側が耳の治療費を払ってくれるわけでもありません。爆音に野ざらし。運良く推しのライブチケットを手に入れたとして、あなたの席は保証されても、聴力は守ってくれません(当たり前)。
推しのライブで聴力を失ったためにオタクを続けるどころか日常生活に支障をきたしてしまっては、本末転倒もいいとこです。いいですか、ライブに耳栓なしで行くなんて、タンクトップ1枚で銃撃戦を突っ切るようなものですよ。
ここまで言われると買いたくなってきたと思いますので、ぜひこちらからライブ用耳栓をご購入下さい8。そして、いつどこで爆音ライブが始まっても自分の耳を守れるよう、絶えず携行しましょう。