[ライブ感想] Inori Minase LIVE TOUR 2022 glow 福岡公演

!!!本記事は水瀬いのりさんライブツアーglowのネタバレを多分に含みます!!!

記憶が間違っている部分もかなりあると思いますので、フィードバックお待ちしております!

Overture

前日はよく眠れなかった。翌日のライブに沸き立ち、恋焦がれた九州へと踊る心、そして福岡行きの飛行機が飛ぶのかというわずかな不安のせいで。

寝不足の体を布団から引きずり出して、前日に準備しておいたリュックを担ぎ、駅へ急ぐ。見慣れた近所の公園を速足で通り過ぎる頃、何か大切なものを忘れているような感覚に襲われる。

「チケットを忘れた」

自分としては入念目に準備したというのに、一番忘れてはならないものを忘れるとは。寝不足が招いたミスに肝を冷やしたが、近場で置いてきたチケットに気づいたことは幸運だとしかいいようがなかった。

それでも、羽田空港に余裕をもって到着。搭乗ゲートで朝食をとりつつ福岡便を待った。眠気と期待と微かな緊張、そして多くのいのりオタク1を載せて、B787は博多へ向け羽田の分厚い雲を突き破った。

10カ月ぶりの福岡空港に降り立つや否や、うどん2、梅が枝餅3、うどん4、とどこにでも転がっていそうな福岡観光を済ませ、私の足は会場へと向かった。

Live

ホールは名古屋国際会議場センチュリーホールくらいだろうか。1階席後方ではあったが結構な傾斜がついており、舞台は十分見渡せる。去年は直前まで座席が余っていたそうだが、今年の福岡は見える範囲で空席は見当たらなかった。

オープニングムービーにきらめく「glow」の文字。遠く離れた福岡の地で、好きなアーティストのライブに立ち会っているという事実をかみしめた。

M1. sunrise glow (overture)

音がいいぞ。音の分離もいいし解像度も高い。楽器が徐々に増えていく臨場感がよく感じられる良いホールだ。勝ちを確信した。安くはない交通費と宿泊費を払って、わざわざ福岡まできた僕の選択に間違いなんてないってことを。

M2. 僕らだけの鼓動

階段の上から、先週も見た衣装のいのりさんが降りてくる。仙台では暴れ気味だったバンドサウンドもこの日はしっかりと分離して聞こえる。会場がそれなりに大きいからだろうか。

ライブ毎回緊張する、は嘘だよね。一曲目からめちゃくちゃ安定してて流石だなぁと思いました。

M3. Step Up!

1,2,もう一回、1,2,3,4走れ!が楽しすぎるね。ライブ後に取ったメモ、この曲については何も書かれていないけど寝てたのかな!?( ˘ω˘ )

M4. Catch the rainbow

Step Upからつながるように始まるCtR!せーのたんたんたん、2回くらいやった気がする5。アウトロはワンコーラスだけ長くなってたのは仙台と同じかな。CtRライブでは泪ズビズビだったのに、今では堂々と「自分を信じられる場所」って歌ってるの何度聞いてもエモい。

MC1

ここまでの体感時間まじで1分くらいだった。もう3曲歌ってMC?嘘だろってお気持ちでしたね。

衣装の話を主にしていましたね。キラキラのラメが全体にちりばめられていて、1着目から派手過ぎないがゴージャスなお召し物でございます。ラメとえくぼをしっかりと双眼鏡で観測しました。

恒例のペンラのコーレスありましたが、九州の人が思ったより少なくて寂しかったです。東京も大阪も近くないですし、どうしてもいのりちゃんの認知度が低めな地域なのかもしれません。。

M5. Wonder Caravan!

指揮者ごっこはしっかりと双眼鏡で野鳥の会。ホールの音が良いのでバンドの音色が映えた曲。ウッドベースは健在。

M6. 風色Letter

仙台公演の感想で、Melty Nightで本読んでたみたいなこと書いた気がするけど、本読んでたのは風色Letterですね。花みたいなゴボも確認できた6。歌い終わってから颯爽と捌けてくのいいよね。個人的にこの曲はいのりさんの得意ジャンルではないかと思う。

そうそう、仙台で書き忘れたけどイントロついてませんでした?アウトロもかなり長めで曲の余韻をしっかり味わった気分になれた。

バンド紹介(Kitty Cat Adventure)

敬称略(ニックネーム・メンバーカラー)

この日は、Dr. 藤原佑介(ふっふーさん・黄)、Gt. 沢頭たかし(どらちゃん・青)、Gt. 伊平友樹(いっふぃーさん・白)、Key. 小畑貴裕(おばちゃん・緑)、Ba. 飯塚祐太郎(ウッディーさん・?)。

いっふぃーさんの白は先週の仙台公演で決まったばかりだったので浸透率は低め。おばちゃんグリーンは覚えやすいためか驚異の認知率でした。

M7. We Are The Music

落ちサビの「笑って泣い(パァーン)て」のパァーンで飛んでる人が仙台より多かった気がします。一人で聴くと最後の「We are the music…」でちょっと寂しくなっちゃうんだけど、周りに人がいるライブ会場で聴くと寂しさよりも満足感が勝りますね。

M8. Melty night

原曲のイントロの前に、ピアノ(キーボード)ソロがありましたね。これあった方が良くない!?Spotifyとかでイントロ付きバージョン配信してくださいお願いします!!

「最近がましてーる」

私があんまり言い過ぎたので福岡では「ん」を強調して歌ってました7。改めてペンラの色を見てみると水色が多いですが、ピンクを照らしている方も結構いました。

MC2

主にバンドメンバーの話。バンドリーダーみっちーさんのピンチヒッター、飯塚さんの愛称は「ウッディーさん」とのこと。いっふぃーさんは今回のツアーが初めてだと思っていたけれどもBCのときも参加されてたみたいです8

福岡での新情報としては、ふっふーさん実は○○(情報漏洩かつコンプラ違反なので伏字です)。どらちゃんは相変わらず呼びかけに謎の返事をしていてめっちゃ笑った9

で、ウッディーさんのメンバーカラーは水色に決定。水色というといのりちゃんですが、ご本人は「私は何色にでもなれるから」と冗談めかしていましたね。いやぁ、まったくその通りですね。Catch the Rainbow歌った後ということもあって、彼女のパフォーマンスは既に虹色の輝きでした。

M9. 夏の約束

肩だし赤白スカートいのりすこ。仙台は、ちょっとためた「きっと、」で沸き立ったけど2度目だったのでサプライズ的な感動はなかった。古い曲なのでやはりレコーディング音源に比べると声の芯が太くなりましたね10。シャボン玉の演出はやっぱり良くて、この曲は1st以来二度目の生を受けたと思いましたよ。

M10. 八月のスーベニア

シャボン玉がわずかに残る中、ベースの音色が美しくホールに響き渡るあの光景を忘れることができません。ベース見せ場曲ですよね。仙台で見逃した照明の演出もちゃんと確認できた。落ちサビで一気に暗くなる照明、「あの夏が過ぎ去って」の歌詞が心をキリキリと抉ってくる。

百道浜の光景が目に浮かびました11

最後の吐息がバンドと音が重なってしまって、聞こえなかったのが残念。本人はイヤモニなのでこれをうまく入れるのは相当難易度高いと思いますよ、ええ。

幕間映像(メロディーフラッグ出張編)

恒例のお悩み相談コーナー。久野美咲さんのTwitterデビューの話と、いのりちゃんと同じ事務所の日野聡さんが時代に取り残された話(笑)。

M11. REAL-EYES

この辺までくるといのりさんの歌がばちくそお上手なのはもはや当たり前になってしまい、バンドの仕事ぶりが目立つ。トラエタの地位が脅かされているといっても過言ではないレベル。リアライズをこんなに強くしてくれてありがとうすべてのツアー関係者。

MVは白いのりと黒いのりだったけど、衣装3着目は白黒どっちも使ってる12ので色遣いは意識していると思われる。

M12. HELLO HORIZON

個人的にはリアライズよりハロホラのほうが刺さったんだけども、今回のツアーではそれが完全に逆転してしまった。演出が悪いとかは全く思わないけど、リアライズが良すぎた分相対的にハロホラが弱くなってしまったかのような。

立ち続けていたためこのあたりで腰が痛くなる(笑)

M13. Starry Wish

比較的激しめの曲が続く。「心の中見せ合えたなら 何度だって立ち上がるんだ」の部分が歌詞メロディー共に好き。

MC3

幕間映像のお話と衣装の話をしてたかな?MCは毎度いいこと言ってるな~と思いつつライブ後に全部忘れてるのホント良くない。

3着目、アシメ白黒太ももロングブーツの衣装に何やら名前をつけて呼んでいる話をしてたと思うのだけれど何だった覚えている方はいますか13

M14. 僕らは今

一言でいえば「生」を実感した。「僕らは出会った 別々のちがう道をぐり抜けて」の歌詞がなぜだか刺さった。それなりに歳をとって、それなりに色々経験もしてきたけれども、年齢も境遇も価値観も性別も異なる数千人が、まさに今、福岡サンパレスホールという場で同じ推しのライブに参加しているという事実を比喩しているようにも感じた。

発声はなくても伝わる観客の盛り上がり、この曲ならではの一体感はライブの醍醐味だと感じた。人口に膾炙された表現ではあるが、「Live」は音楽の生演奏という意味と同時に「生きる」という意味の動詞である、つまりライブを楽しむことは生きることを楽しむことなのだという変な哲学的なことまで考え始めた。

M15. Will

ほほぅ、ここが日替わり曲か。Willと星屑のコントレイルがセット扱いなのをいのり陣営と共有できていて嬉しかったです。Will回収できただけでも福岡行ってよかったです。

星屑もそうだけど、初期のいのり曲のちょっと陰がある感じ狂わしいほど好きなんですよね。BDまじでどっちも収録してほしいです。。

ギターバトルもちゃんとありました14。ギターバトル=着替えなので次の衣装が気になって仕方がなかった(笑)

M16. パレオトピア

長めのinterrudeからのパレオトピア。ペンライトの色の様子から次に来るのがココロソマリかパレオトピアか迷ってた人も結構いたっぽく見えた。

私が仙台で話したオタクが最後の「虹を見ているよ」の部分で照明が虹色になったと証言していたので、福岡ではちゃんと確認して参りました。この衣装のいのりちゃん、女神様すぎて照明要るのかっていうくらい気品が溢れてた。

ペンラの色めちゃ悩むなんですけど、みなさんなんだかんだ水色なんですかね。

M17. 心つかまえて

M18. ココロソマリ

やっぱりド安定ですね。仙台で涙を枯らした15ので、福岡ではいい感じでココロソマリできました。この曲は聴き終えたあとの満足感がすごい。

ココロソマリはいのりさんにとって思い入れの深い曲のはず。双眼鏡で表情をじっくり観察しました。

MC4

あっという間に最終局通知で、両手にペンライトで×をつくります。何を話してたか全く覚えがないので、覚えている方教えてください。

セトリに悩んだ話では、いのりさんは「Will」がお気に入りだと言っていた。1stアルバムの曲なのでglow収録曲の雰囲気とはかなり異なりますが、ビターな感じがいのりさんっぽくて私もお気に入りです。

福岡は衣装の紹介でやたら(ペンラが)まわれまわれうるさかったのか、「次は皆さんを回らせますからね、私絶対覚えてますからね(笑顔)」、「その時までに三半規管を鍛えておいてくださいね」という脅されました16。MCで「三半規管」とか言うアーティスト、たぶん水瀬いのりしかいない。あと隣同士で回る方向が逆だったときに顔が向かい合って「アッ///」ってなるのは、いのりさん的にかなり気にしている模様。

福岡ではMCの最後にすごい深いことをおっしゃってましたね。「頑張らなきゃいけないこと、嫌だな最悪だなと思うことたくさんあるだろうし浮き沈みもあると思うけど、glowツアーの思い出がみんなの心に寄り添って、ハイテンションにはならなくていいけどプレーンな状態になってくれればと思う」、「私はハイというよりも普通や真ん中が好き。だけど、その真ん中をキープするのが難しい」(正確に覚えているわけではないですので、意訳です。)

心の中でめちゃくちゃうなずきましたね。日常の中でハイテンションになるような嬉しい出来事って滅多にないですし、それどころかフラットな気分でいる方が難しい現代社会です17。無理にポジティブになるんじゃなくて、マイナスをゼロにするくらいの気持ちで、という考え方が本当に素敵です。いのりさんの考え方というかこういった価値観、私と共有する部分が凄く多いので惹かれますね。。18

ああ、お気持ちが駄々洩れしてしまった。ライブの話に戻ります。

M19. glow

ホールが大きい分、仙台より曲に包み込まれる感じが強くありました。「glowライブここ良かったぜ」ポイントはたくさんあるのですが、総合優勝はやっぱりglowだなと思います19。この曲でのいのりさんの表情ほど美しく高貴なものはこの世にないのではと思いました。なんだろう、本当に満足そうで優しい表情をしていた。大げさだけど、「生きる喜びってこういうことなんだな」とガチで思った。

EN1. 今を僕らしく生きてくために

約束のアステリズムやFuture Seekerあたりと日替わりかなと思ったのですが、ここは固定なのですね。高台の上、ワイドパンツとTシャツ姿でこの曲を歌ういのりちゃんの姿がかっこよくてとても印象的です。

EN2. コイセヨオトメ

先週に引き続き2回も生でコイセヨオトメ聴けるの最高すぎでした。ハートも4連打×2×2日で16発、しかと拝受いたしました。落ちサビ前間奏のところのダンス好きすぎる。

MC5

光るくらりを掲げる会が催されました。「おとこのこー」「おんなのこー」「くらりー」
ツアーのマストアイテムみたいな扱われ方をしていたので、仙台でエンカしたオタクに頼んで慌てて買いました20

福岡のごはんが美味しすぎて、2週間後やばいかも!?みたいな話ってどこでしてたっけ。

来年も福岡は来たいって言ってましたね。九州は何回来てもほんといいよね。

EN3. Starlight Museum

「星屑になーるー-~~~」の伸ばしが仙台より長めだった気が。ここめちゃくちゃ難しいのに本番でしっかり決めてくるの流石すぎます👏👏👏

横浜公演で特に期待している曲

メモ程度。

We Are The Music

横アリでワイパーをやりたい。ただそれだけ。

パレオトピア

照明と舞台道具の使い方(広い分配置が多少違うと思うので)がどうなるか要確認。地方公演よりモニター?も贅沢に使えるはずなので、演出次第でさらなる大化けの可能性あり。

glow

トリということもあるのですが、普通に照明演出が気になります。横アリがやわらかな黄色(orオレンジ)に染まるのも見たいです。

Epilogue

山小屋並みの強気な価格設定の自販機 in サンパレスホール

福岡公演を経て水瀬いのりという存在が自分の中でとても力強く感じられた。後方の席だったが遠くからでも彼女の想いが有り余るほどに感じられた。終演後、「ライブ、よかったね。」と呟くような声があちらこちらから聞こえてきた。

9月も下旬、福岡といえども半袖の体では外の空気は寒すぎる。会場近くを流れる那珂川は中洲へと続いている。初秋の風はその水面を吹き抜け、汗でわずかに湿った私の体をぬぐった。

もう10時になるというのに、天神の街には遠くからでも煌々とした光が見えた。寝不足のまま福岡・博多の街を歩き回り、ライブを終えて豊かな満足感に浸っている私を暖かく迎えてくれているかのような、優しい光だった。

天神で食事を済ませホテルに戻る。部屋に入り靴下を脱ぎ捨てて館内着へ着替えた。一日中着ていたTシャツには、ライブの熱気を漂わせた汗ともつ鍋の匂いが染み付いていた。

  1. 同じライブに行くであろう人と飛行機で自然連番したのはいうまでもない。話しかけはしなかったけれども。
  2. 牧のうどん
  3. 太宰府名物
  4. ウエスト。北部九州を中心に展開しているうどんチェーン店。
  5. こんなん何回やってもいいですからね。
  6. 同じ柄が某フォロワーさんのアイコンになっている気が
  7. 気のせいです。
  8. そのころってバンドメンバーにあまりフォーカスされてなかった印象が
  9. 面白いのでもっとはっちゃけてほしい
  10. 可愛いか可愛くないかとは別の次元で
  11. 割と開演間近まで会場北側の海辺の公園にいたんですが、夕日が差し込む海面がキラキラしていてきれいでした。
  12. 上が白、下が黒だったかな?
  13. あしゅら男爵でした。
  14. アウトロのギターバトルは個人的に仙台で聴いたコントレイルの方が好きです
  15. 実際は3筋流れた程度です
  16. CtR2日目?でオタクが回らされた時に、「虫の成長過程を見てるみたい」とおっしゃってたのが忘れられません。
  17. 私が暗いだけかもしれない。
  18. いのりさんを知った当初、ラジオなどのトークを聴いて、「うわ、ここに自分の生き写しがいる…」と思ったほどに考え方が自分とそっくりで衝撃でしたね。あと定期的にユーモアのある毒を吐きたくなる気持ち、かなり共感できます。
  19. アンコールを聴いた後でもその評価は変わってないです
  20. ぶっちゃけツアー終わったら使わないとは思う。ボタン電池の規格も何やら入手性が悪そうなのがね…二千円は寄付です、寄付。

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